具体的にはどうやってつくるのですか?
サンプルがある物や本に載っている物は、型紙を見ながら考えていきます。常に順序はマチマチで、出来上がっている物をみて、それに合わせて布を選んだり配色を考えたりする時と、素材になる布やアクセサリーを見て、「この布やアクセサリーを使って何かを作ろう」と思う時は順序が変っていきます。ワタシは後者のコトが多いです。
たとえば夏にガラスのアクセサリーに出会った時、それをジャラジャラぶら下げたバッグが欲しくて、アクセサリーに合ったバッグを作ったんです。夏らしくできてケッコウ好評でした。
苦労する点は?
型紙ですね。本に載っていれば楽なのですが、何もない時は、あーだ、こーだと迷いながら型紙を作り、1個は練習のつもりで作って修正を加えていきます。それと家庭用のミシンで縫っているので、革や布の重なりが分厚くて思うようにきれいに出来上がらないとき・・・。
1つ作るのに、時間と費用は平均どのくらい?
手提げのような形は1日ぐらいですが、チャックがついたり切り替えが複雑etc.だと日数がかかります。費用は安くもできるし、馬鹿みたいに高くなる時もあります。チョコッとした付属品にお金をかけるとすごく高くなります。
今まで作品数は?思い出深い物はありますか?
一番夢中になっていた2年間は、100個以上になっていると思います。思い出深い物は、持ち手の部分に趣向があるバッグと、テニス用にスコートとラケットケースとバッグを揃えて作った物。
作って良かった、と思う瞬間は?
最後の一針が終わった瞬間、ヤッター!と一人で叫んでいます。そこまでの過程の苦労は誰も知らないのだけれど、自分で自分を誉める瞬間みたいな・・・喜び!
これから作りたい物は?
お店がなくなっていい材料が手に入らない事と、3年前からパソコンに出会い夢中になった事で、ここ2年ほどは余り作っていません。パソコンで「ここが分からない?」「どうやったらできるの??」と悩んでいて、ある時分かってヨウヤク先に進める時の喜びは、バッグを作っている時の喜びと似ているのです。歳をとってもモノや出会いに感動できる気持を持ち続けたいと思っています。
|